Chapter 1

肌で起きていること

肌が応えにくくなるのはなぜ?

問題は、成分そのものではなく、肌の側の状態にあることがあります。

年齢、環境、そして日々の負荷の積み重ね。そうした変化が重なることで、肌は少しずつ応えにくい状態へ傾いていきます。

その背景には、4つの変化があると考えられています。

  1. 肌表面の水分保持力の低下
  2. 慢性的な炎症によって、有用成分が本来の働きをしにくくなること
  3. 加齢によるターンオーバーの低下
  4. 複数の変化が重なる肌には、ひとつの成分だけでは十分でないこと

Chapter 2

水分を保つ力の低下

加齢とともに低下する、肌表面の水分保持力

研究研究によると、肌表面の角層に含まれる水分量は40歳前後でピークを迎え、その後は徐々に低下していくことが示されています。
この変化には、セラミド*¹などの脂質、フィラグリン*²などのタンパク質、皮脂、グリセロールといった成分の減少が関係していると考えられています。
こうした成分が減少すると、角層は水分を抱え込みにくくなります。
その結果、有用成分が肌に留まりにくくなり、スキンケアの手応えも感じにくくなることがあります。 

  • 肌の角質細胞のすき間を埋めて水分を抱え込み、バリア機能を支える「油性の保湿成分」
  • 角質細胞内で作られるタンパク質で、天然保湿因子(NMF)の材料となり、肌の保湿とバリア機能の土台を作る「保湿の源」
肌表面の水分量は40歳前後をピークに徐々に低下していく
肌表面の水分量は40歳前後をピークに徐々に低下していく

Chapter 3

慢性的な炎症

慢性的な炎症は、
肌の”受け取る力”を鈍らせることがある

年齢を重ねるにつれて、炎症を促すシグナルと抑えるシグナルのバランスが、少しずつ変化していきます。こうした弱い炎症が持続する状態は、「インフラメイジング(inflammaging)」とも呼ばれています。
その一因として考えられているのが、老化*³した細胞が分泌するSASP(senescence-associated secretory phenotype)です。これには炎症性サイトカインなどが含まれます。紫外線や大気汚染、皮膚のマイクロバイオームも、この状態に影響を与えると考えられています。
肌に炎症が続いていると、たとえばコラーゲン産生を促す成分を与えても、細胞が十分に応えられず、変化につながりにくいことがあります。
何を与えるかだけでなく、それを受け取る肌の状態にも課題があります。

  • ここでいう「老化」は、細胞の老化を指します。
SASPによる慢性的な炎症は、肌の応答性を妨げる可能性がある
SASPによる慢性的な炎症は、肌の応答性を妨げる可能性がある

Chapter 4

ターンオーバーの低下

ターンオーバーは年齢とともに緩やかになる

加齢に伴い、真皮と表皮はいずれも薄くなる傾向があり、その背景には細胞数の減少があると考えられています。
細胞数が減少するとターンオーバーが遅くなり、細胞の増殖ペースも緩やかになります。
つまり、肌が成分に応えにくくなっていくということです。
有用成分を与えても、目に見える変化につながりにくくなることがあります。

加齢によりターンオーバーは低下し、表皮と真皮の構造も変化していく
加齢によりターンオーバーは低下し、表皮と真皮の構造も変化していく

Chapter 5

ひとつの成分では足りない理由

複雑な変化には、一つの成分だけでは足りないことも

小じわ、ハリの低下、肌トーンの乱れ。こうした見た目の変化は、一つの原因だけで起こるものではありません。
いくつもの段階や経路が重なって現れるため、単一の有用成分だけでは十分に対応できないことがあります。
たとえば、小じわにはコラーゲンコラーゲン産生の低下と分解の増加の両方が関わっており、その結果、コラーゲン線維の量や構造、真皮全体の構築に変化が生じます。
原因が複雑に重なって同時に発生しているため、一つの成分だけで肌の状態を大きく変えるのは難しい場合があります。

小じわは複数の段階を経て生じる変化であり、原因はひとつではない
小じわは複数の段階を経て生じる変化であり、原因はひとつではない

Chapter6

ここから見えてくること

だから、より広い視点が必要になる

水分保持、炎症、ターンオーバー、そして肌全体の応答性。
こうした変化が重なっている場合、ひとつの経路だけに着目しても十分とは言えないかもしれません。
大切なのは、どの成分を使うかだけでなく、どのような考え方で肌全体の状態を支えるか、ということです。
肌が応えやすい状態を取り戻すには、肌が健やかに保てるための環境全体を見直すことが重要です。
きちんと受け止め、整え、働ける状態を支える視点。それが、次の問いへとつながります。
次に考えるべきことは、こうした重なり合う変化に対して、どのような成分が支えになれるのかということです。

NEXT STEP

ReUの考える、
より広い
アプローチ

複数の変化が重なって

肌が応えにくくなっているなら、
答えもまた、一つではないかもしれません。
ヒト由来 幹細胞培養上清液が、
その考え方に至る理由ををご覧ください。