もしかして私も?「更年期」について

もしかして私も?「更年期」について

インタビュー:Re/Uブランドディレクター上野ナツヒ 読む もしかして私も?「更年期」について 1 分

最近、些細なことでイライラしたり、汗をかいたり、夜中に目が覚めたりしていませんか?

それは、「更年期」が影響しているかもしれません。
年齢を重ねることで起きる更年期は、いざその時期に差しかかると、不安や戸惑いを感じることも多いはず。

今回は、更年期の仕組みや症状、そして心地よく過ごすためのヒントをわかりやすくお伝えします。

 

■更年期とは

主に女性が閉経を迎える前後の10年ほどの期間を指します。この時期は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少することで、身体や心にさまざまな変化が起こる時期です。通常、40代半ばから50代半ばにかけて経験することが多いとされます。

なぜ起きるのか?
女性の体は、生まれつき卵巣の中に一定数の卵子を持っていますが、年齢とともに卵子の数が減り、卵巣の機能が徐々に低下します。この結果、エストロゲンの分泌量が減少し、ホルモンバランスが崩れるため、更年期の症状が現れるのです。


エストロゲンとは
女性ホルモンの一つで、特に卵巣から分泌される「性ホルモン」です。女性らしい体の発達や、月経、妊娠に関わる重要な役割を果たしています。思春期から閉経までの間、女性の健康と美しさを支えるホルモンとも言えます。


エストロゲンは、排卵を促し、妊娠をサポートしたり、子宮や膣の健康を保ちます。骨密度の維持や髪や肌の質を保つコラーゲン生成を促し、弾力のある肌や保湿をサポート。その他にも、血管や心臓を守り、記憶力や感情の安定をサポートします。

脳からエストロゲンを作るよう指示された私たちの身体は、卵巣でエストロゲンを合成し、血流にのって全身にエストロゲンが運ばれます。しかし、更年期障害が起きると、脳からの指示があっても卵巣でエストロゲンを合成できなくなり(分泌量の減少)、エストロゲンが不足した状態が起こります。

すると、脳はホルモン生成の指示を過剰に出してしまうのですが、実際はエストロゲンが作れないため脳がパニック状態に陥り、同時に自律神経も乱れてしまうのです。

更年期で起きる主な症状とは?

では、エストロゲンの分泌量が減少や卵巣の機能が徐々に低下していくと、どのような症状が起きるか特徴を見てみましょう。

①身体的な症状
・ホットフラッシュ(急に熱くなる)
・寝汗や突然の発汗
・寝つきが悪い
・疲れやすくなる
・肌の乾燥

②精神的な症状
・イライラしやすく気分の浮き沈みが激しい
・集中力や記憶力の低下
・やる気が出ず、何事にも興味を持てなくなる

③その他
・月経周期の乱れ
・月経量の増減
・性欲の減少

など、様々な部分で影響を及ぼします。
他にも、これまで使っていたスキンケア製品が合わなくなる、満足できなくなった、以前より肌が敏感になったという方もいらっしゃるそうです。

更年期を期にスキンケアを見直してみるのもいいでしょう。

 

日常で不調だなと感じることが増えたときは、症状が起きた時に記録を付けたり、更年期外来や婦人科に相談し、正確な診断と適切なケアを受けることも選択肢の一つ。
自分の心と身体と向き合い、時には「頼ることを恐れない」ことが、これからを健康で楽しく過ごす近道です。