はじめてのヴィーガン料理「無理なく始める基礎知識」

はじめてのヴィーガン料理「無理なく始める基礎知識」

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皆さんは「ヴィーガン」という言葉を耳にしたことはありますか?

現在では健康的な食生活に興味がある方を中心に「ヴィーガン」という言葉だけは知っているけど、「ハードルが高そう」、「美味しく続けられるのか不安」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし、実は、無理なく簡単に取り入れることができるのです。

今回のコラムでは、美味しく無理なく楽しむために、ヴィーガン弁当料理家の中島芙美枝さんに、基本的な考え方や楽しみ方についてお話を伺いました。

今回は、美味しく無理なく楽しむために、ヴィーガン料理家の中島芙美枝さんに、基本的な考え方や楽しみ方についてお話を伺いました。

 

■ヴィーガン料理とは?

中島さん:ヴィーガンとは、動物由来の食品や製品を避けるライフスタイルのことを指します。食事だけでなく、動物の倫理や環境への配慮も含まれています。

よく混同されるベジタリアンは、肉や魚を避ける一方で、卵や乳製品を摂取することもある食のスタイルです。一方、ヴィーガンは動物性食品を一切摂取せず、衣類や日用品についても可能な限り動物由来のものを避けることが特徴です。

1.世界のヴィーガン事情

中島さん:欧米では健康や環境を重視する動きが広がり、ヴィーガン人口も増加しています。特にイギリスやドイツでは、スーパーマーケットやレストランに多くのヴィーガンメニューが並び、アメリカでも「ヴィーガンは特別な人のためのもの」ではなく、選択肢の一つとして定着しています。

東南アジアでは、伝統的な精進料理がもともとヴィーガン食と親和性が高く、台湾やタイではヴィーガン対応のレストランも増加しています。

日本では、少しずつではありますが、ヴィーガン対応の飲食店や商品が増えてきています。ただし、和食の「だし」には動物性の食材が多く使用されているため、完全なヴィーガン食を提供するにはまだ時間がかかるかもしれません。ヴィーガンは「ストイック」や「オーガニック」と考えられがちですが、実際にはヴィーガンだからといって必ずしもオーガニックであるとは限らないのです。

2.ヴィーガン料理への期待

中島さん:私がヴィーガン料理家になったきっかけは、体調がすぐれなかった時にたどり着いた玄米菜食でした。これは「マクロビオティック料理」と呼ばれるもので、自然の調和を大切にし、食材をできるだけそのまま食べることを重視した食事法です。

特に、陰陽の考え(食材のバランスを整えること)、身土不二(その土地で育ったものを食べること)、一物全体(食材を余すことなく使うこと)といった哲学に基づいています。10年以上前、私は「ヴィーガン」という言葉も知らず、過食や不規則な生活を経て、ヴィーガン食が体を整える方法であると実感しました。

その後、私が作るヴィーガン弁当で体調を整える方が多く、日本のシンプルな食文化が詰まったヴィーガン弁当を世界に広めたいと考え、ヴィーガン料理家としての活動を始めました。

3.エイジング世代とヴィーガン

中島さん:年齢を重ねるにつれて、健康に対する意識が高まりますよね。特に、生活習慣病は動物性食品や脂肪分の多い食事の摂りすぎが原因となることが多いため、ヴィーガン食が注目されています。野菜や海藻を中心とした食事を心がけることで、自然とバランスの取れた食生活が身につきますよ。

腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、私たちの健康にとって重要な役割を果たしています。腸の健康をサポートするためには、植物性の食品が鍵となります。

そして、ヴィーガン料理による体の変化は大きいです。例えば、体が軽く感じたり、便通が整う方が多くいらっしゃるのですが、これは、次の要因が考えられます。

腸内環境の改善:植物性食品に含まれる食物繊維が腸内の善玉菌を増やし、消化をサポート。発酵食品との組み合わせによって、さらに効果もUP

動物性食品との比較:肉や乳製品に含まれる飽和脂肪酸を減少させることで、動脈硬化や高血圧のリスクを抑制

エネルギーの向上:動物性食品を避けることで、消化がスムーズになり、体のだるさや疲労感を軽減

このような働きによって、体調が整い、エネルギッシュな毎日を送る手助けをしてくれます。

 

■初めてのヴィーガンライフ

食品選びのポイント

中島さん:ヴィーガン料理や食品選びは実はとてもシンプルです。食品選びのポイントを3点お伝えしますね。

①シンプルな食材をメインに:特別な代替食品を探すのではなく、普段の食事を少しずつ野菜中心にすることで、自然にヴィーガン料理を作ることができます。

②加工食品より自然食品:ヴィーガン対応の加工食品は、塩分や添加物が多く含まれがち。できるだけ自然な食材(野菜、豆類、大豆製品、穀物、ナッツなど)を使用することが理想

③栄養バランスを意識:野菜だけに偏らず、タンパク質や炭水化物も意識して摂取し、穀物や豆類、大豆製品、ナッツを組み合わせることで、味わいも栄養価もアップ!

以上のポイントを押さえておけば、迷うことなく始められますよ。

次は、ヴィーガンを気軽に取り入れる方法をお伝えします。

 

週1回から始めるヴィーガンデー

中島さん:「いきなり全てをヴィーガンにするのは難しい」と感じている方は、週1回から始めるのもおすすめです。

週に1回取り入れることで、食生活に変化を感じやすく、腸内環境の改善も実感しやすくなります。食物繊維が豊富なヴィーガン食は便通を良くし、体調の変化を感じやすくします。一週間の中で「ヴィーガンデー」を設ければ、家族や友人と一緒に楽しみながら取り組むこともできますよ。

また、月曜日に肉を食べない「ミートフリーマンデー」というトレンドが世界的に広まっています。このような習慣を取り入れ、朝食や昼食に実践してみるのも一つの方法です。

ヴィーガン料理は、味噌や塩麹、玉ねぎ麹などのお気に入りの発酵調味料と組み合わせることで、物足りなさを感じることなく、満足感が高まり、より一層楽しむことができます。

実は、身近なヴィーガン食は腸内環境の改善やエネルギーの向上に役立ち、健康的なライフスタイルをサポートします。まずは週に1回から始め、シンプルな食材を取り入れることで、無理なく楽しみながら健康を意識した食生活を実現できます。

ヴィーガンかどうかに関わらず、人それぞれに合った食生活があります。自分の体の声に耳を傾けながら、最適な取り入れ方を見つけてみてください。

 

ヴィーガンの基礎知識、いかがでしたか?すでにご存じの方はもちろん、興味はあったけれど始め方が分からなかった方にも、少しでも参考になれば嬉しいです。

次回は、中島さんおすすめのヴィーガンレシピをご紹介いたします。

 

 

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